ピカピカの骨董自転車 OLD DAHON

本日も晴天なり。

今日も暑すぎ!!!!!






暑いついでに、ついつい熱くなる、久々に自転車の話題。



先週末、嫁さんの祖母の一周忌に行ったとき、嫁さんの父から自転車を譲り受けた。



聞くところによると、

なんと20年以上前に交通公社(JTB?)の通販か何かで買った折りたたみ自転車で
(義父は元HONDAのエンジニアーだからDAHONを買った??)

当時いいお値段したらしいのだが、

数回しか乗らないままほぼ20年間(最後に乗ったのは3年ほど前だとか・・)

倉庫で大切に醸造していたものを、

「もう乗らないから、持って行ってよいよ」と。



せっかくだからと、ありがたく頂戴し、車に積んで持って帰った。




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エスパー伊藤並みに小さく畳まれた自転車が小さい袋から出てくる。










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組み立ててみると、かなりかっこいいデザイン。

フレームの塗装状態も◎で、20年前の自転車とは思えない光沢と傷の少なさ。

錆もなければ、くすみもほとんどない状態。



特にグランドラインと平行に走るトップチューブとリアキャリアーの直線部、

さらにそこからハンドルに向けて走る無塗装めっきポールのラインがかなりイケている。

キャノンデールのキラーVの原型か?

細かいギミックが非常にこだわって作られていて気に入ってしまった。



20年前というのを実証するように、むしゴムが溶けていた。
交換して空気を入れた。
タイヤとチューブは劣化していない模様。



リアフェンダーには
MAC LICENCED BY HON CALIFORNIA の文字。
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このバッジ、重要そうだな~。
まだビニールのコーティングが残っている。


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見えにくいかも知れないが、パイプエンドのキャップやクイックレバーなど、小さいパーツのいたるところにDAHONの彫刻ロゴが入っている。


ふ~ん、なるほど

あの折りたたみ自転車で今世界シェアNo1のDAHON社の自転車のようだ。


このOLD DAHONはメインフレームにDAHONのロゴシールこそ貼られていないものの、

型式でいうと22年前?に発売されたDAHONⅢというものに一番近いようだ。

こちらの方が跳ね上げ式のクランク留めのネジが金属でできていたり、

リアブレーキのワイヤーの仕組みが古いなど、すこし違いがあり、さらに古いタイプかも。




いい道具的な自転車が手に入った。







この日曜日、特に予定がなかったので、

もともとかなり綺麗に乗られていたようだが、

半日かけてさらに輝きを取り戻すべく磨き上げた。



自転車を磨くのは大好き。

コンパウンドも洗剤も灯油も一切使わずにただひたすらタオルで磨いただけ。






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磨くためにチェーンカバーを取ってみたが、そのほうがかっこいい。





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変速レバーとそのシステムがかなりチープに感じるのはご愛嬌なのか、
ちょっと惜しいところであるが、
CHINAではなく、"MADE IN ENGLAND” の印刷があるので許す!!






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リアホイールの軸内径に格納された不思議なシステムの変速ギア。
完璧にスムーズな動きではないものの、まだシフトチェンジができた。

ワイヤーと同軸のつまみの調整でシフトチェンジに最適なテンションを操る。









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Y字に別れたブレーキワイヤー。

現代ではなかなか見られないシステムだ。









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ロゴ入りのネジを緩めて、ペダルをクランクごと跳ね上げることで最小の折りたたみサイズを実現するという大胆な設計。現在ではせいぜいペダルの軸を中心に畳むだけだ。

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フレームの折り畳み用ヒンジ部と、板バネ式のメインフレームロック。
畳むときは板バネを下げて、フックを開放し、フレームを180度近く折る。




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これはハンドルとステムを畳む為のヒンジ部。

ほぼ真下に向くほど曲がる。








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斜めに掛かる塗装なしのめっきフレームパーツが最もそそられる特徴的なデザインだ。

それはこの黒いフックを持ち上げて横方向から差し込みながらセットする。

トラス構造になってメインフレームの強度が増す。





乗り心地も悪くなかった。

長距離を走る気にはならないが、折りたたみ自転車好きのオフ会などに乗っていくとみんなに喜ばれそうなデザインだ。








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フォレスターとの相性もばっちり。






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フロントフォークの上部にあるヒンジの内部。

完成時には見えないところにもこだわりを感じる。




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セスナの前輪を彷彿とさせるように縦に飛び出してくる格納式のキャスター。

折りたたみ時に本体の傾きを支える。

これをセットすると、メインフレームを畳む作業がやりやすくなる。

持ち運び時のキャスターの役割を果たすのかも知れない。






なんとまあ、このようなレトロおしゃれな自転車が手に入るとは・・・・・












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しかも2台!!














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※ちゃんと正しく畳むとハンドルは地面まで降りてもっとコンパクトになる。
けっこうお気に入りデザインで、コレクションとして取っておきたいのだが・・・

すでに狭い家に私の自転車は2台(家族の含めると4台)、折りたたみ自転車もMR-4Rがあるし、

保管する場所も、乗ることもほとんどなさそうなので、2台とも手放すつもり。


この自転車の価値が良く分かって、もっと愛してもらえるオーナーさんを探そう。






おまけ

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今日の夕日と美しい富士山(山頂がちょこっと)。
Commented by かめちゃん at 2011-11-05 13:23 x
はじめまして。いきなりですが、助かりました!
実は、まったく同じ自転車を持っています!
以前、折りたたみ自転車を当てようと懸賞に応募し見事落選した私を哀れに思った会社の同僚の方に頂いた物です。

やはり、1回しか乗らなかったらしく、倉庫で醸造されており、新品状態で頂きました。

もう10年近く、車の荷台に積んでかなり活用しています。

今回、久しぶりにカバーに収納しようと思ったところ、すっかり、折りたたみ方を忘れてしまい、四苦八苦してもどうにもならず、半ば諦めかけていたところ、この記事を見つけました!

写真を参考に無事、折りたためました。

この自転車が、折りたたみ自転車のシェアNO1の会社の製品であることなども、初めて知りました。(すみません)

かなり良いものだったのですね・・・あぁ、先輩ありがとうございます。

ちょっと重い事が難点なんですが、色も形も大好きな自転車なので、これからも大切にしようと思います。
Commented by oyakata58 at 2011-11-06 04:31
かめちゃんさん、コメントありがとうございます。
お役にたてて良かったです。

畳むの難しいですよね。わたしも初めての組み立てでは、自分で最初に撮った写真を確認してなんとか畳めたくらいです。

壊さずに小さく畳むコツはブレーキレバーやギア切り替えレバーのハンドルとの固定ネジを緩くして、畳むときに当たりそうになったら角度を変えて逃がすことでしょうか。

DAHONは家電量販店とかで扱っているからかなりの台数が売れているようです。だからこそブランドの知名度はある上、細かい造りにこだわったマニアックな設計のOLD DAHONは一部で人気が高いのかもしれませんね。

実のところ私はもう手放しましたが、オークションではそこそこなお値段で取引されているようです。状態がよければ3~5万円。オーナーズミーティングみたいなのも開かれているようですので、行かれてみては。

よろしかったらまた覗きに来てください。

ではまた!。
Commented by ひてたけ at 2016-06-08 22:46 x
オールドダホンから辿り着きました。

所有してなくて^_^; すごく綺麗なダホンですね!

Commented by oyakata58 at 2016-06-08 22:58
ひてたけさん、どーもです!
コメントありがとうございます!
美しい自転車ですけど、実用性と保管場所に困ってオークションで手放してしまいました。どこかの誰かさんが大切に乗ってくれているかコレクションとして飾っていただけてると思ってます!また覗きに来てくださいね。
by oyakata58 | 2011-09-11 20:43 | 自転車 | Comments(4)

何気ない日常の中に見つけた小さな幸せを綴ります


by oyakata58
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