お気に入り絵本

少々お下品な話を最後にしたまま、ほうっておくとギャルにきらわれそうなので

気持ちを切り替え、最近、心に響いた絵本の話をしようと思う。

そのタイトルとは

ずばり

「かいくんのおさんぽ」

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中川ひろたか(作) 荒井良二(絵)

まず、タイトルが、あれっオーダーメードブック??と思わせる。でもちがうのだ。



内容はというと・・・

かいくんという少年が野原を散歩していると突拍子もないものがいきなり飛んできて体にくっつく。

するとまた、突拍子もない動物が向かいからやってきて、かいくんにくっついているものが羨ましくって「○○欲しいなあ」っていうので、かいくんは「じゃあ あげるよ」といってあげる、すると動物は喜んで行っちゃう。そんなことが4回、いろんな動物で繰り広げられるのだ。そのやり取りと、セリフがもう最高なのだ。ライオンが「ちょとイカくさい・・・」   プププっ。

さらにどんどん歩いていくと、森の木の上から歌が聞こえくる。

おとうさんがギターを弾いているのだ。

そしたらさっきの動物達が再びみんなで現れて、「ぼくたちもあのおとうさんが欲しいなあ」と言う。

すると、かいくんは「えっ、おとうさんはだめだよ。ぼくのおとうさんはあげられないよ」

と感動的なセリフを口にするのだ(涙)。

そのあと、おとうさんは「ははは。そうだね、だけどおいしいごはんならごちそうするよ、うたもうたってあげちゃうよ」といって、みんなをおうちに招待するのだ。
その後姿がカッコよすぎるっ!


ヘタウマな絵、画面の随所に散りばめられた子供心をくすぐるいろんな隠れキャラ、くだらないけど笑える駄洒落、リズミカルな文章、ストーリーだけではなくいろんな発見があるおもしろい絵本なのだ。

タイトルと内容でこれは是非oyakata家へあげるしかない、って嫁さんの妹からもらったプレゼントなのだが。

う~ん、よくできている。ほんと嬉しいじょ。ハルちゃんありがとう。

読むと毎回、ホノボノとした日曜日の昼下がりのような気分になれる。


「あんなおとうさんに わたしもなりたいと思いました」
Commented by いもーと at 2007-05-31 14:28 x
気に入ってくれたみたいでよかった~
お店でふと目にとまったんだけど、まさに神のお導きか?
これはかいたんのためにある本じゃないか!と思って
うれしくなっちゃった。
 立ち読みしててお父さんのくだりのところでは
思わず泣きそうになってしまったわ

 ブログにまでのせてくれたのはさらにうれしいのだけど
なにせくさい玉の後・・・ 
かいくんがけがれてしまったようで少々フクザツ・・・!?

Commented by tommy at 2007-05-31 22:13 x
絵がかわいい!
こんど実物見てみたい!
かいちゃんも将来、思い出の一冊になりそうですねー。
Commented by oyakata58 at 2007-06-01 00:24
いもーとさん、コメントありがとうございます。まあまあそういわずにゆるしてやってちょうだいな。くさい玉もこの絵本もどちらも愛嬌たっぷりつながりですから・・・^^。
ほんと、ありがとね。
Commented by oyakata58 at 2007-06-01 00:29
tommyさん、コメントありがとうございます。この本には言葉では言い表せない魅力がたくさん含まれているので、ぜひとも実物を見てくださいな。絵を担当した荒井良二さんは確実にノリで書いてますな。それくらいいい加減さと勢いのある絵なのです。子供の本のノーベル賞といわれるリンドグレーン賞(記念文学賞)というものを日本人で初めて受賞したそうです。ただものではないわ。
by oyakata58 | 2007-05-31 00:22 | お気に入り | Comments(4)

何気ない日常の中に見つけた小さな幸せを綴ります


by oyakata58