夏の思い出

この夏の思い出がいろいろ保存されていたであろう紛失したメディアは未だに出てこないが、失っていたと思っていた記録の一部が、デジカメ本体の内蔵メモリーから出てきた。

これはちょっと運がついてるかも。

というわけで、遅ればせながら夏の思い出をUPしたいと思う。



ある夏の暑い日(毎日だったけど)の夕方、会社の庭の桜の木の幹をセミの幼虫が登っていた。

4年間ほどアンダークランドな世界で日の光を浴びることなく、まっとうでない生活をし続け、このままでは駄目だ、おれも人生を変えよう!と、一大決心をして人の世に出てきたその時、私につかまってしまったのである。

わたしはそれを柔らかく握り締め、自転車に乗り、片手運転で6kmの道のりを走り、我が家のカーテンに解き放ったのである。


父「カイト、見てみろ、これがセミの本当の姿じゃ」

カイト「?????」 「セミじゃないよ」

父「いや、セミは一生のほとんどをこの姿で生きておるのじゃ」




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しばらくすると羽化が始まった。

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おおっ

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この写真一番のお気に入り↓
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そこで巨大な敵の攻撃を受ける
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攻撃にもまけず、、、
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殻から抜け出した直後はキレイな黄緑色と白の羽を持っているのだ。



それがだんだんと茶色く色づき始める・・・・

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ここまで見届けて、もう夜中の12時を回っていたので寝た。ZZZZZZ












翌朝、嫁さんの悲鳴で目が覚める。

「ぎゃー、 セミがっ、セミがっ、暴れている!!!つかまえて~」





捕まえて、抜け殻の隣で記念撮影。

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しばらくカイトに観察させた後、お外に逃がしてあげました。

せいぜい残りの一週間の人(セミ)生、いい彼女見つけてしっかり青春しろよ~。

あれ、オスだったっけかな?




07年夏の、暑い夜のドラマでした。
Commented by ぐちゃ at 2007-10-08 20:41 x
すごい~~~~~!
感動ですね!
長男と一緒に見てたのですが「すっげー、俺も欲しい」ですって。

幼虫は夕方に木を登るんですか?てっきり早朝(それもかなりの早朝)だと思ってました。なので子どもにも幼虫を捕まえるのは無理!!って言ってました。

そのアブラゼミは鳴いてました?鳴いてたらオスですよ~
Commented by oyakata58 at 2007-10-09 00:41
そういえば鳴いていなかった気がするなあ。
ってことはメスなのですね。
メスって鳴かないんだ、初めて知りました。

日没前くらいから木を登り始めるし、夕方になったころにはもう地面に穴が開いていて、中でスタンバイしてますから、懐中電灯もって、穴の中を照らすと3,4センチの深さのところで待っていたりしてるので小枝をゆっくり挿入して前足で挟ませれば釣れますよ。
公園などの木でセミの抜け殻が多い木は探すのが楽勝です。
by oyakata58 | 2007-09-17 01:40 | 独り言 | Comments(2)

何気ない日常の中に見つけた小さな幸せを綴ります


by oyakata58