失敗しないキャンプ道具選び②
2018年 06月 13日
失敗しないキャンプ道具選び術<中編>
通常のキャンプに必須なアイテムのカテゴライズを以下のようにまとめてみた。
①食う道具 コッヘル スプーン
②作る道具 調理器具 ナイフ
③寝る道具 マット シュラフ コット
④灯す道具 ランタン ヘッドライト
⑤座る道具 チェア
⑥置く道具 テーブル
⑦プライバシーを保つ道具 テント
⑧日差しや雨から守る道具 タープ
⑨保冷する道具 クーラーバッグ
⑩水を溜める道具 ウォータータンク
⑪火を楽しむ道具 焚火台
⑫火を操る道具 ストーブ
⑬持ち運ぶ道具 収納バッグ
⑭危険を回避する道具
⑦番 テントを除いてお見積もりをすると、ざっと16万円。ファミリーキャンプになると更に倍!
だけど一般的に10年でもキャンプ歴がある人ならはみんな失敗を繰り返し遠回りしながら100万円くらい余裕で投資しているものであろう。
テントを含めて20万ちょいを高いととるか安いととるかは、その後の活用の仕方次第。
徐々に揃える事で財布のダメージは最小限に抑えたいだろう、しかしはじめに支払う事でその後はフルに遊べるので覚悟を決めて飛び込んでも同じ事。ただ、今お金がないから妥協してとりあえず安物で揃えると結果として物が無駄に増える事になりかねないのである。
お金の問題は個人の状況によるのでなんとも言えないが。無理せず徐々にが実際のところだろうと思う。
では始めよう
まずは
① 食う道具
食器、マグカップ
食う為の道具は正直どうでもいい。チタンコッヘルも軽量コンパクトで良ければ、アカシアなどのウッドもオシャレ、オールドスタイルのホーローもカッコいい。
車での移動を考えたら、どれを選んでも大して嵩張らないのだ。
しいて言うならミニマム軽量化を狙ってチタンのコッヘル、二層式チタンのマグカップ、チタンの先割れスプーンが良いと思う。
② 作る道具。
料理ナイフは切れればなんでも良いのだけど、強いて言うならフランス製のオピネルを。料理用には#10〜12が良いでしょう。
ロングセラーには訳がある。
調理器具セットはユニフレームを買っておけば間違いなし。煮る炊く焼く炒めるなんでもできるfan5シリーズがおススメ。
非常に効率的に収納できて、壊れにくい。コッヘルもこの収納の中に便乗させることができる。
ふんわり仕上がりとぎっしり仕上がりがあるがお好みで!
肢は短く、程よい軽さのバウルーがお勧め。
ダッチオーブンは次のステップだなぁ
続いて
③寝る道具
その1 マット
サーマレストから選んでおけば失敗しない。
空気を入れる、抜く、袋に戻す行為がスムーズ。
口つけて膨らますと口から蒸気がマット内部に入ってちょっと不衛生なんだよね。
スノーピークなどが採用している袋を使った注入システムが付くといいんだけど。
その2 シュラフ(寝袋)
嵩張る化繊シュラフより軽量コンパクトなダウンを買うべし。
年中キャンプを楽しむ人は3シーズンシュラフと、夏シュラフを一つづつ購入し、冬に行くときは二枚を重ねて使うと良い。それでも寒いならお金を出して冬用シュラフを追加しよう。
3シーズン用はナンガがおススメ
日本製で永久保証付き。
ダウンシュラフのラインナップはその人の遊び方の違いで適切なグレードはさまざま。
快適最低温度によって買うべき商品が違うので店員さんに相談だ。
お金を出せば保温性が高くて小さくなるものが手に入る。シュラフ選びは多少お金をかけてでも性能とサイズにこだわろう!
でも凄く小さく畳めるし軽いので扱いが楽。汚れても気軽に洗える。間違いない!
その3 コット
これは正直言って必須ではないが、あるととても便利。地面が悪い所で寝るときに使うだけではない、車から荷物の出し入れの際にとりあえず道具を置く時便利、シュラフやマットなどを収納したり天日干しする時便利、チェアが足りない時便利。いろんなシーンに大活躍してくれるので持っていて損はしない。
今のが壊れて次に買うときはコレでしょう。W1オリジナルで十分!(それでも高い!)
高価なヘリノックスコットは使いやすくてカッコいいけど、流石にあの値段は出せないわ。ちょっとコスパが悪すぎ。
その④ 枕
自分はキャンプの夜は非常に寝つきが悪い。枕が違うのもその理由の一つだと思う。
枕がわりになんでもいい人はスルー。
こだわる人は普段の枕を使って、キャンプ専用が欲しい人はやっぱりサーマレスト製がお勧め。摩擦音がしないし、低反発素材風でなんとも気持ち良い。
④ 灯す道具
ガソリンランタンは絶対にキャンプ道具に必要だ!と言い切りたいところだけど、燃料の補給やポンピング、破損したホヤやマントルの交換、移動時や使用時の繊細な取り扱い等々、面倒な事が多すぎて、もはや心からお勧めできない。なにせLEDランタンの進化は素晴らしいから。
GENTOSとかを買っておけば、電池だけで数十時間持つし、壊れにくいし、安全だし、いうことなし。
ただ、圧縮されたガスが音を出しながら火になり明りになり、静かな闇を程よく環境音として埋めてくれるガソリンランタンの趣きというか安心感ってなんか省略できないんだよな~
LEDでは物足りなくなったらホワイトガソリンランタンを!ちょっとベテランキャンパーぽく見えるし、手のかかる可愛い奴ですよ。
そして最近お勧めなのが灯油ランタン。
それからヘッドライト。
手元を照らしたり、食事の焼き具合を見たり。
個人がどこかに移動するたびにメインのランタンを持ち運ばれてはたまらない。
Petzl製品が定番。
相手を眩しがらせない優しい明りをもつ軽いヘッドライトを頭に着けて、自由に行動できるようにしよう。
⑤ 座る道具
チェアはガダバウトチェア(現 A&Fからバガボンドチェア)がお勧め筆頭。
優れた収納性能を持つ道具の多くはとにかく簡単にスティック状態になるのである。スティック状に収納された荷物は恐ろしく車に詰め込みやすい。箱物の横にじゃんじゃん頭を使わずに効率よく詰め込めるのである。
もしさらなる小型軽量にこだわってヘリノックスを買うならキャンプチェア。
ヘリノックスは逆に軽すぎて風で飛ばされたり、立ち上がるたびに後ろに倒れたり、一時的に隠す時に嵩張ったり。いざという時に気軽に畳めないので片付けるのが面倒に感じるときも。
友人がヘリノックスのチェア2を最近2脚新調したのだが、脚が地面に刺さっていくし、立ち上がるたびに後ろに倒れてこれひどいんだよ~って嘆いていた。
有名メーカーの高い商品が完璧にデザインされているとは限らない。
こういう話を聴くと、もはや本家には大変失礼ながらもモドキ商品で十分!!
正直な話、本家の価格は商品価値より高すぎるのではないかと思うことしばしば。
最初にその製品を生み出したその努力は立派である。よってユーザーはそのメーカーに敬意をもって接する必要がある。
しかしメーカーはその過去の栄光にあぐらをかいていてはならない。
材料原価や人件費があがっただなんだで価格を吊り上げるのでなく進化して価値を高めたり、また安く普及する努力もして欲しい。(最近ちょっといいメーカーになるといちいち高すぎるもん)じゃないと庶民から憧れはされるものの見放され、結果価格競争で負けてしまうのだ。それは市場の原理原則なのである。
近年の露骨なヒット商品のコピー商法は「えっ、こんなことしていいの?」って購入することを躊躇するほどだったが、昨今のオリジナルの価格高騰をみていると、もはや庶民の味方として大手メーカーに立ち向かい、警鐘をならすヒーロー的な存在な気がして、応援すらしたくなった。買ってはいないけど。
ちょっと使ってすぐに壊れる詐欺まがいの安物メーカーにはさっさと消滅してもらいたいが、一定の品質を確保し工夫してすこしでも買いやすい価格でユーザーに提供してくれるメーカーは歓迎すべきなのかもしれないと柔軟に思えるようになってきた。
こちらはパクリと思われても仕方ない Qualz ライトビームヘッドレストチェア
使い勝手が随分と良さそうだ。
倒れなさそうでゆっくりくつろげそうな安心感がある。
⑥ 置く道具
タープの天井が高く感じるから。
子供たちが座りやすいから。
ウッド天板テーブルが何かと活躍してくれるでしょう。こぼしてもすぐにふけるし。まな板がわりにもなるし、物を置く時に当たる音が気持ち良い。
ただし椅子までローチェアが良いかと言うとそうでもない。低すぎて起き上がるのが面倒になり、仕事をしなくなる。
立ってる人に物を頼みたくなる。
後日似たようなのを飼いました。
長くなったので続きは明日。
by oyakata58
| 2018-06-13 19:00
| キャンプ道具
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